このホームページは、ご隠居の日記です

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 このホームページは、自称“ご隠居”の一介の老人が、呆け防止にと気ままに綴ったエッセイまがいのものを集めたものです。

 エッセイといえば、大抵はきらりと光るものを含んでいますが、わたしのは、曇天の下に土埃を被った路傍の雑草のようなものです。

 “隠居”を和英辞書で引くと、“a retired master”とあります。
広辞苑で引くと色々と記載されていますが、なかで現代社会に適用できそうなものとして、“官職を辞しまたは家督を譲って閑居すること”というのがあります。

 もともと、この言葉は、中世の武家法以来の伝統を受け継いだ家制度の呼び名ですが、家や戸主の制度が昭和二十二年五月の民法改定により廃止されて、隠居の制度もなくなりました。

 “家督”というのも、旧民法における家制度に関する呼び名で、昭和二十二年の民法改正以前の戸主の身分に伴うすべての権利・義務を意味します。

 したがって、正しくいえば、この“隠居”という言葉は現代社会では死語みたいな言葉です。このホームページでは、まぁ毎日質素な物を食べながら、時の流れに身を任せながら、世の中の事に時々お節介を焼く老人のことぐらいに考えています。(2007.1.1)