女性で最年少の38歳市長誕生


inamura

 尼崎市に前県議で、女性で最年少の38歳市長(稲村和美氏)が誕生した。

 尼崎市が全国で初めて、現職の女性市長から2代連続で女性が市長を務めることになる。

 女性市長としては全国22人目で、41歳で当選した伊東香織・岡山県倉敷市長(44)を抜いて、5歳の女の子を育てる全国最年少の「ママ市長」となる。

 当選を決めた稲村氏は「前職女性市長の8年間が評価された結果。改革をもう一歩前に進めたい」と述べた。

 選挙戦は専従のスタッフは4人だけ。前職女性市長の後継候補として「今度も女性市長」をスローガンに掲げ、震災ボランティア仲間や、保育所に通う長女(5)の友だちの母親、近畿の市民派議員らが、選挙はがきの発送から選挙カーの運転まで手伝い、選挙活動を担った。

 彼女は神戸大大学院法学研究科を修了。阪神大震災(1995)の際に、全国から集まった学生ボランティアらのリーダー役を担当。在学中に学内にボランティアセンターを設立。
 当時、被災者の生活再建が取り残される現実に「税金の使い道が間違っている」と憤り、尼崎市議が主宰する勉強会に参加したことが尼崎との出会いになり、政治家を志すきっかけになった。

 彼女が子どもを保育所へ送迎したり、夫が激励のために長女を事務所に連れて来たりと、家族も選挙を全面サポート。「ママ市長」になることについて、稲村氏は「仕事と子どもと、両方にしっかり向き合って、全力でがんばりたい」と話した。 (2010.12.10)

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